入れ歯デビュー

入れ歯デビューは何歳?

初心者マーク

入れ歯は老人だけではなく、若い方でも虫歯や事故で歯を失い部分入れ歯や総入れ歯になる人もいます。 ここでは入れ歯デビューについて、なかなか人には聞けない情報をご紹介します。   

デビューを迷う

入れ歯デビューするのは何歳位からなのか、これから入れ歯を購入しようと考えている人や入れ歯に憧れている人、歯科医師に使用を勧められている人などは自分のことだけではなく先輩方が使用開始した時期が気になるものです。ひょっとしたらまだ自分には早いのではないかとか、逆にとっくに使っていないとおかしいのかもしれない、私は出遅れているのではないかと心配になることもあり、自分の歯の状況だけでなく年齢も考慮して入れ歯の決断をする人もいます。早すぎる場合はまわりの同級生はまだ誰も入れ歯を使っていないのに自分は一足先に失礼して入れ歯を使っちゃってもいいのかな、と不安になりますし、そうなると自分の歯が入れ歯だということをしばらくは出来るだけ内緒にして隠したほうがいいかもしれないなど、余計な心配事を抱えてしまうことにもなります。それでもどうしても入れ歯を使う必要があるのなら先陣を切って入れ歯デビューするべきでしょうが、やはり周囲のペースに合わせたくなる気持ちも理解できます。同級生はみんな健康な歯のままで入れ歯と無縁の生活を送っているのに自分だけがお菓子の食べすぎで虫歯になってボロボロの歯しか残っておらず、歯科医院で治療を続けるよりも入れ歯を使ったほうが手っ取り早い状況だと認識させられるのは、なんとなく悔しくて劣等感を感じてしまいます。逆に遅すぎた場合はそれまで無事に過ごせたことに感謝しつつ、あまり無茶をしないで素直に入れ歯のお世話になってもいいかな、そろそろこの文明の利器に頼ってみてもいいかな、とあっさり受け入れることができそうですが、ベストタイミングを逃してしまっている可能性もあります。よりよい食生活を送るためにも無理して自分の歯だけに頼ろうとせず、歯科医師に提案されたのなら入れ歯の使用を検討する頃合です。

30代の入れ歯

入れ歯を使い始めるのは早い人でも30代前半となっており、80代後半になると7割近くの人が総入れ歯を使用しているようです。なので30歳を過ぎたら入れ歯を使い始めることに躊躇する必要はなく、そのほうがおいしく食事をすることが出来るようなら積極的に導入を検討してもよいでしょう。だからといっていきなり総入れ歯にするわけではなく、最初はおそらく部分入れ歯から使い始めることになります。30代前半では1%弱の人が部分入れ歯を装着していますが、それ以前から入れ歯を使っている人や30代前半で総入れ歯のお世話になっているような人は、若い頃に歯医者さんに行くのをサボって虫歯の治療をせずに悪化させてしまい、歯の内部までボロボロに虫歯に食い荒らされたことが原因で大人になってからなんとか治療しようとしても手遅れ、もう歯を残しておくことが困難になってしまった人や、交通事故などで歯の大部分を失ってしまった人、自宅の階段で転んで転落して前歯も奥歯もほとんど折れたり抜けてしまった人、夜中にマンションの屋上で花火をしていたらネズミ花火が近くで暴発してしまい、驚いて柵を乗り越えて地上に激突して歯をバキバキに折ってしまった人などで、それ以外のおおむね怪我とは無縁で健康な人や歯が痛ければ自ら歯科医院に通院して歯科医師に治療してもらってきた人なら、30代で入れ歯を使用するようなことになっても部分入れ歯だけのようです。40代前半でも総入れ歯を使っている人は全体の1%未満ですので、若い頃から歯のメンテナンスをしてきた人ならまだまだ天から授かった天然の歯を使いつつ、補助的に部分入れ歯を使っている形になるようです。

使うか否か

早い人では30歳位で部分入れ歯を使うようになりますが、初めての入れ歯ではどのタイプが多いのかはご存知でしょうか。このタイプとは材質や色といったことではなく形、つまりどの歯を入れ歯で代用するかという意味で、それはずばり奥歯になります。奥歯を数本失うと食事中にうまく噛むことができなくなり、レストランやお寿司屋さんでおいしく料理を頂くことが困難になってきます。特に焼肉屋やステーキハウスでは肉料理がメインになるので丈夫な歯でガツガツと噛まなければお肉を飲み込めませんが、それには健康な奥歯の存在が不可欠です。前歯がなければ見た目が美しくないため審美的な理由で差し歯を利用しますが、食事で一番使われるのは奥歯になるので満足できる食事にはこの部分が重要になります。初めての入れ歯では部分入れ歯になる人がほとんどで、その中でも奥歯を数本失った人が大半を占めるというのが歯科医師の把握している統計にも顕れています。連続した2~3本の奥歯が欠けてしまうとブリッジという手段も使えず、そうなると入れ歯にするかインプラントにするかしかありません。ですが片側の奥歯がまだ残っているうちはそっちで噛むことが出来るので、入れ歯を考えたとしてもやっぱりやめた、という人もいますし実際に入れ歯を作ったはいいけどあまり使わないまま放置している人もいます。本格的に使用するのは左右両側の入れ歯を失った人、4~5本の奥歯が欠けてしまい奥歯が機能しなくなってしまってからになるようです。それまでは入れ歯を製作してもほとんど未使用のまま、新品同様で使われないまま箱にしまわれる場合も少なくはないようです。